エージェントネイティブ
インターネット

トラフィックはもう、AI 中心。
その時、インターネットを誰が支えるのか。

Mini Session #3 / 15 min  ·  Cloudflare Blog "Agents Week 2026 in Review" より

"通信の主役" は、いつのまにか AI に変わった

これまでの主役
ブラウザ・スマホ
AI / Agent
これからの主役
クロール・推論・自律実行
24/7
一人で
複数エージェントを並列実行
一人の知的労働者が並列で数体のエージェントを動かしただけでも、何千万もの同時セッション分の計算容量が必要になる。 — Cloudflare Blog, Agents Week 2026 in Review

正当なトラフィックも、攻撃トラフィックも、その多くを AI が占める時代に入った。

"これまでのクラウド" の前提が、壊れた

クラウドが前提としていた "1 つのアプリが大勢のユーザーをさばく" モデルは、エージェント時代には通用しない— Cloudflare Blog, Agents Week 2026 in Review (the one-app-serves-many-users model doesn't work)

これまで (人間中心)

  • 1 アプリ : 多ユーザー (1:N)
  • セッション数はせいぜい同時数百〜数千
  • アクセスは断続的・人の操作速度

これから (エージェント中心)

  • 1 アプリ : N エージェント × M ユーザー
  • 同時セッションは 数千万オーダー
  • 24/7 連続・マシン速度
Cloud 2.0 = エージェントを主要ワークロードとして設計されたインフラ が必要になる。

他社の AI 対応 = "ユニキャスト+増強" の悪コスト構造

従来クラウド (ユニキャスト前提)

顧客 / 顧客グループごとに専用サーバーを積み増す
  • 需要が読めない → 過剰プロビジョニング
  • リージョン跨ぎは別契約・別構成
  • ピーク時 GPU の取り合い
  • コストは 線形〜超線形に膨らむ

Cloudflare (Anycast + 共有エッジ)

同じ "鉄" がすべての顧客に同時に役立つ
  • 330+ 都市で 需要を平準化
  • Workers = ミリ秒起動の Isolate、無限近傍に増殖可能
  • 追加顧客の限界費用が ほぼゼロに近づく
  • 需要に応じて 自動でスケール
Part 01

Cloudflare は 8 年前から
"これ" を作っていた

コンテナレスでサーバーレス。Anycast でグローバル。エージェント時代に合わせて作られたかのような基盤。

偶然ではなく必然: Workers が "エージェント向き" だった理由

8 年前に Workers として立ち上げた "コンテナレス・サーバーレス" のコンピュート基盤は、まさにこの瞬間のために用意されていた— Cloudflare Blog, Agents Week 2026 in Review (ready-made for this moment)

ミリ秒起動

Isolate ベースで コールドスタートほぼゼロ。エージェントの瞬発的な呼び出しに合う。

数千万の同時実行

同じネットワーク上で 無限近傍にインスタンスを生やせる。1:N ではなく N:N。

世界中で同じ実行

330+ 都市の 同じ "鉄" 上で同じ Worker が動く。ユーザーの隣に AI を置ける。

他社が「AI 用に作り直し中」のものを、Cloudflare は最初から運用している

Agents Week 2026: エージェントの "全部" が揃った

Compute
  • Sandboxes (GA)
  • Artifacts (Git for agents)
  • Dynamic Workers + DO Facets
  • Workflows v2 (5万並行)
Security
  • Cloudflare Mesh
  • Managed OAuth for Access
  • Non-human ID 管理
  • Enterprise MCP 基準
Toolbox
  • Agents SDK / Project Think
  • Agent Memory
  • AI Search · Voice · Email
  • Browser Run
Agentic Web
  • Agent Readiness Score
  • Redirects for AI Training
  • FL2 (Rust 化で +60%)
  • Shared Dictionary 圧縮
エージェントを作る・走らせる・守る・流す。スタック全レイヤーの "プリミティブ" を一週間で同時投入

"エージェント向けのウェブ" という新しいレイヤー

ウェブは "人間用" として作られた。エージェントが多数派になる世界では、ウェブそのものを作り直す必要がある。 — Cloudflare Blog, Agents Week 2026 in Review (the agentic web)

サイト側に必要なこと

  • Agent Readiness Score — 自サイトはエージェント対応か
  • どの bot に何を許すかを細かく制御
  • 古い情報をクロールさせない (Redirects for AI Training)
  • エージェント向けに 構造化して提示

ネットワーク側に必要なこと

  • MCP の運用基盤 (Access / Gateway / AI Gateway)
  • Shadow MCP の検知
  • 共有辞書圧縮で マシン間通信を高速化
  • FL2: Rust で再構築されたエッジリクエスト処理
Part 02

エージェントネイティブ
インターネット、を作れるのは誰か

スケール構造・経済構造・ウェブ構造。3 つを同時に持っているプレイヤーは限られる。

"ファーストチョイス" になり得る、構造的な 3 つの理由

① スケール構造

Anycast + Isolate で 1:N ではなく N:N。エージェント数が爆発しても 追加コストが線形にならない

② 経済構造

顧客ごとサーバー増強 ではなく 同じ "鉄" を全員で使う。ピーク差を世界中で吸収。

③ ウェブ構造

すでに 世界のウェブの 1/5 が Cloudflare 経由。Agentic Web の 標準を決める位置にいる。

我々が作っているのは Cloud 2.0 — エージェントが主要ワークロードとなる世界のためのインフラ である。 — Cloudflare Blog, Agents Week 2026 in Review

この 3 つを 同時に持っているのは事実上 Cloudflare だけ。AI 時代のインターネットの "土台" にそのまま入っていく可能性が高い。

持ち帰っていただきたいこと

頭の片隅に置いておきたい一言

  • AI 対応をユニキャストで増強し続ける構造、もう限界が近い」
  • 「Cloudflare は 8 年前からこの時代のために作られていた」
  • 同じ網に AI もエージェントも乗せられる のは Cloudflare だけ」

これからの見方の "アングル"

  • "AI 導入" は、インフラそのものを問い直すタイミング
  • WAF / SASE / Workers / Agents は 同じ網の話として地続きで見る
  • Agentic Web (bot 制御 / MCP / Agent Readiness) は これからの入り口になる
エージェントネイティブインターネットは、これから 10 年で静かに進む インフラ層の世代交代。その入口を、いま一緒に見ています。

Thank you

エージェントネイティブインターネット = Cloud 2.0 の、最初の現実